ミクリミトロポリ II ----湿潤都市の生業----

1994年12月23日〜25日 東京・中野「中野区立もみじ山文化センター 美術ギャラリー」

今となってはもう昔のことで、よく覚えていない。とにかく寒い時だったことは、よく覚えている。この時はモトミヤさんお休みということで、3人ミクリになってしまったんだけど、一人欠けたのを忘れる程力みなぎる展示内容でした。

この頃は皆比較的暇だったので、共同制作でもかなり時間をかけることができたというのが大きい。ミクリ・ミトロポリの碑というのを会場中央に建立しその上に、さまざまな魅力的単語を書きなぐった板片を夥しく吊し(ヤマシタ作品「碑上のざわめき」)、一種異様な空間を作りだしたのであった。
個人についていえば、カワハラさんはこの頃はまだ写真に手を染めていなくて、絵を描いたり小さいオブジェとか作ったりしていた。
クツザワさんはこの時、小品から中規模サイズの絵まで、バラエティー豊かに出品していた。
ヤマシタはこの時代が一番制作欲と時間が有り余っていたようで、制作に思いの丈をぶつけていたようでした。
あと、一人足らないので、ゲストとしてクツザワさんの学友である上原加代子氏に大作を出品していただいたりもした。
ちなみにDMハガキ担当はヤマシタ。この時はまだハガキは手作り木版で、一枚一枚刷っていたので、全部で150枚くらいしか作ってないから、今もそのハガキ持っている人がいたら、それはお値打ち物ですぜ!

今思えば若くて時間もあって、いろいろ希望や情熱もあったので、必要以上にテンション高かったけど、まだまだ手作りでこぢんまりしてたかな。初期のミクリ展としては、最も個人的に秀逸の回だったと思うよ、ほんと。

<ヤマシタ>

micri94.jpg  「ミクリミトロポリUはがき」ヤマシタ作(1994:木版)/チラシ(1994:コラージュ)


**出展作品**

 

 94monumenttop.jpg 共同制作

 

ミクリミトロポリの碑(1994:ミクストメディア)
 

 94yktop.jpg ヤマシタ

 

連作・東京の屋根の下(1994:)
 「印刷工」
 「露天新聞屋」
 「花売娘」
碑上のざわめき(1994:ミクストメディア)
 

 94kttop.jpg クツザワ

 

アンバランス no.1(1994:)
アンバランス no.3(1994:)
composition(1994:)
floating away(1994:)
night bird(1994:)
 

 94kktop.jpg カワハラ

 

アナログ・アナクロ・ハードコア(1994:木・紙)
詩片(1994:木・アクリル板・フィルム・蝶番)
少年像 頭部(1994:粘土・紙)
潤む瞳(1994:油彩)
 
上原加代子(ゲスト参加)    壁

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