ミクリミトロポリV:クツザワ作品 |
絵がかってに/生きているもので/まったく/まじめに/あほのように/しどろもどろな/筆のこんせきでしゃべってみる/やっとあらわれたかたち/しかしもっと自由に/うごきたいと思ったりして/色がじゃまだ/えのぐがじゃまだと思って/さかさまにしてかく/目の前の/巨大キャンバスの/中で思いがけず/きのうみた夢が/みたこともない夢の/ようなものになっていたりする/しかしやっぱり と/思いなおしたりしてまたかきなおす/自由かったつな自分の規制を/手に入れるための筆はこびがよろめいたりする/私は と言いはじめるための第一歩を/しかしなかなか/絵はあらわれない/しどろもどろに/なる(冒頭にもどる) |
「untitled 1」